メルセデス、米関税理由に業績予想撤回 第1四半期利益41%減

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ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツは30日、トランプ米政権の自動車輸入関税の影響が不透明な中、2025年の業績見通しを撤回した。

第1・四半期(1─3月)の利払い・税引き前利益(EBIT)は前年比41%減少した。

高級車を手掛ける同社は、関税に起因する「現在のボラティリティー」と顧客行動と需要に与える可能性のある影響が非常に大きく、年内の事業展開について確たる評価ができないと述べた。

関税が維持された場合、利益に「マイナスの影響」が出るとした。

同社は3月末、関税の影響を軽減するために米国内の在庫を厚くしているとアナリストに説明している。

第1・四半期の乗用車とバン(商用車)の販売台数は7%減少。

欧州と中国がともに10%減少した。米国は1%増だった。

乗用車部門の利益率は7.3%で前年同期の9%から低下した。

グループEBITは23億ユーロ(26億2000万ドル)で前年比41%減少した。

参照元:REUTERS(ロイター)