赤旗苦境、10億円の寄付募る 共産機関紙「発行が危機」

寄付金を受け取っている人

共産党が、機関紙「しんぶん赤旗」の購読者数減少で発行が危機に直面しているとして、10億円の寄付を募っている。

政党交付金を受け取らない共産にとって赤旗の購読料は収入源の柱。

発行継続に向け異例の寄付要請に踏み切ったが、関係者は「応急措置に過ぎず、購読者数が増えなければ根本的な解決にならない」と指摘する。

赤旗は日刊紙と日曜版を発行。

二つを合わせた購読者は1980年の355万人がピークで、昨年1月時点で85万人まで落ち込んだ。

自民党派閥裏金事件などの調査報道で知られる日曜版は黒字を維持するが、日刊紙は年間十数億円の赤字を出している。

党は昨年1月の党大会で、2年間で購読者を100万人に回復させる目標を決めたものの、達成の見通しは立たず、今年1月の第4回中央委員会総会で10億円寄付の呼びかけを始めた。

田村智子委員長は今月24日の記者会見で、現時点で約5億円が集まったと説明。

「赤旗には信頼できる情報を伝える役割がある」と発行を続ける必要性を訴えた。

参照元:Yahoo!ニュース