プーチン氏、米特使と4回目の会談 ウクライナ置き去りの懸念

米国のウィトコフ中東担当特使が25日にロシアを訪問し、プーチン大統領とウクライナ侵攻の停戦に向けた和平協議に臨んだ。
両氏の公の会談は2月以降4回目。
プーチン氏は最近、30時間の休戦を突然提案するなど、表面的には停戦に前向きな姿勢を示しているが、自国に有利な要求を貫くための米国へのアピールとの懸念は消えない。
会談で懸念されるのが、米ロだけで和平条件に関する議論を進め、ウクライナが置き去りにされることだ。
すでに米国は、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島をロシア領と認めることなどを含む「和平案」をウクライナに提示した、と報じられた。
ロシアに大幅に譲歩した一方、ウクライナには厳しい条件だ。
プーチン氏も、停戦の早期実現に焦るトランプ米大統領を意識し、「平和的な姿勢」を矢継ぎ早に打ち出している。
19日、翌日の復活祭(イースター)に向けて突然、30時間の休戦を宣言。
休戦の終了後には、ウクライナのゼレンスキー大統領が提案した民間インフラへの攻撃停止を検討する考えを示し、否定的だったウクライナとの二国間協議も排除しない姿勢を示した。
参照元:Yahoo!ニュース