被害続出の警察をかたる詐欺、手口は絶えず変化している SWOT分析の視点で暴く捜査名目の詐欺

詐欺の被害に遭っている人をイメージした画像

警察をかたり、捜査名目で金品をだまし取る詐欺の被害は増加の一途をたどっている。

ここには、警察署の電話番号をスマホに表示させてだますという、相手を巻き込むための手口の巧妙さ以外にも、本当の捜査のように思わせて金品をだまし取る状況もあり、犯罪グループが、ビジネスにおける成功スキルを利用して犯行に及んでいる可能性を感じている。

そこで「強み・弱み・機会・脅威」の要素をもとにしたSWOT分析の視点を通じて、今起きている警察をかたる捜査名目の詐欺をみることで、身を守る術を考えたいと思う。

捜査名目の詐欺の手口を、SWOT分析でみると次のような点がみえてくる。

犯罪グループの「弱み・脅威」は、うまくいっていた手口が警察やマスコミを通じて知られて多くの人に警戒され、詐欺がしづらくなることだ。

それを克服するために、現金を詐取する以外に、金塊を購入させてだまし取る方法もまぜている。

これを「機会」の面からいえば、金の価格は高騰しており、多くの人が投資目的に金を購入している。

時流にのるように被害者をお店に行かせますが、銀行でも金を買うといえば、自然に多額のお金を引き出せることを見込んでいるはずだ。

60代夫婦が「あなたたちに逮捕状が出ている」といわれて、約3700万円を詐取される事件も起きている。

犯罪グループの「強み」は、組織による成功方法のマニュアル化なので、今後、個人だけでなく夫婦や家族が狙われる可能性も出てきている。

警察をかたる詐欺は、着信時の電話番号を偽装する入口だけが巧妙なのではない。

お金を取る出口においても知能犯らは、組織で頭を捻って考えているのだ。

今後も、警戒を逆手にとる手口が編み出されてくるはずなので、最新情報に耳を傾けておこう。

参照元:Yahoo!ニュース