手術で誤った血管を切断 介助なしで外出できなくなる 男性(52)が3億円の損害賠償求め日本赤十字社を提訴、医師を刑事告訴の方針

訴訟を検討している人

手術で誤った血管を切断して小腸が壊死し、後遺症を負ったとして、山口市の男性が日本赤十字社を相手取り、およそ3億円の損害賠償を求めて山口地裁に提訴することが25日、分かった。

訴えを起こすのは、山口市に住む52歳の男性と、その妻だ。

訴状によると、男性はおととし5月、山口赤十字病院で大腸など広い範囲を切除するがんの手術を受けた。

そのとき執刀した男性医師は、腸につながる血管を誤って切断し、小腸の大部分を壊死させたという。

これにより男性は人工肛門を造設せざるをえなくなり、高カロリーの点滴を打ちながらの生活で介助なしでは外出できなくなったという。

また病院はおととし9月ミスに気付きながらも、5か月がたった去年2月、男性に説明。一時金として2000万円を支払ったという。

男性らは医療ミスで後遺症を負った、説明が遅れたなどとして、病院を運営する日本赤十字社に約3億1000万円の損害賠償を求め、25日付けで訴状を山口地裁に郵送した。

男性はテレビ山口の取材に「患者のためにも医療ミスがあったことを広く知らせたい。病院側も適切な対応を取ってほしい」と話している。

山口赤十字病院は「訴状が届いていないので、コメントは差し控える」としている。

男性は医師を、業務上過失傷害などの容疑にあたるとして、警察に刑事告訴する方針だ。

参照元:Yahoo!ニュース