2027年 春にも 第四北越FG×群馬銀 経営統合へ

経営統合を検討している経営者

新潟県を地盤とする第四北越銀行を傘下に持つ「第四北越フィナンシャルグループ」と「群馬銀行」が、2027年春の経営統合に向けて基本合意する方向で最終調整を進めていることが、テレビ東京の取材でわかった。

明日にも発表するとみられる。

統合が実現すれば、総資産が20兆円を超える国内有数の地銀グループになる見通しだ。

関係者によると、両社は共同で持ち株会社を設立して、その傘下に2つの銀行がぶら下がる形式で、銀行同士の合併は現時点で検討していないという。

新会社の名称や統合比率、役員人事などは今後、具体的な協議を進める方針だ。

両行は2021年に連携協定を結び、共同店舗の設置や、企業の事業承継・M&A仲介などで関係を深めてきた。

新潟と群馬という県境を接する地域的なつながりはありつつも、支店網といった営業エリアが重複しないため、経営統合に踏み切りやすかったとみられる。

経営規模を拡大することで、収益の拡大を狙う。

日銀がマイナス金利を解除して「金利ある世界」が復活するなか、銀行にとっては預金量をはじめとする規模の重要性が増している。

規模の大きな地銀を中心に、統合によるコスト削減よりも収益の拡大を目指す「攻めの再編」は今後も広がりそうだ。

参照元:Yahoo!ニュース