運転手に懲役3年執行猶予5年・所有者に罰金20万円の有罪判決 父親「殺されたも同然…納得できない」札幌タイヤ女児直撃

札幌地裁の外観を撮影した画像

札幌市西区で2023年11月、走行中の軽乗用車のタイヤが外れ、女の子に直撃した事故の裁判で、札幌地裁は4月24日、運転手の男に懲役3年執行猶予5年・所有者に罰金20万円の判決を言い渡した。

道路運送車両法違反と過失運転致傷の罪に問われていたのは若本豊嗣被告(51)だ。

判決によると、若本被告は2023年、軽乗用車を不正に改造し点検を怠った結果、ナットの緩みに気づかないまま車を運転、女の子にけがをさせた。

女の子はいまも意識不明のままだ。

24日の判決で札幌地裁は「ナットが緩みやすいと認識していて、車を運転した過失は悪質である」などとして懲役3年の求刑に対し、懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

一方、同じく車を不正に改造していた車の所有者・田中正満被告(51)については、罰金20万円の判決を言い渡した。

この事故では2024年6月、田中被告も道路運送車両法違反と過失運転致傷の疑いで逮捕されている。

車を運転していない者を過失運転致傷の疑いで逮捕することは極めて異例でしたが、札幌地検はより罪の重い過失運転致傷については不起訴処分にし、道路運送車両法違反のみ起訴していた。

事故にあった女の子の父親は23日、この処分を不当だとして検察審査会に申し立てをしている。

判決を受けて父親は会見を開き、「子どもが殺されたも同然なのにこのような内容で納得できるはずがない」「被害の大きさと刑罰の大きさのバランスが取れていないと感じる」と話した。

参照元:Yahoo!ニュース