豪、重要鉱物の戦略備蓄に12億豪ドル投資 中国依存脱却目指す

オーストラリアの与党労働党政権は24日、中国が支配する重要鉱物部門で独立したサプライチェーンを構築するため、戦略備蓄設立へ12億豪ドル(7億6300万米ドル)を投じる方針を明らかにした。
国内の鉱物資源を活用し、経済の強靭性拡大を目指す。
総選挙実施を9日後に控え、世論調査で与党は僅差で野党をリードしている。
アルバニージー首相は声明で「世界が必要とし、オーストラリアが供給できる天然資源をもっと活用する必要がある」と主張した。
米国の関税に反発し、中国がさまざまな製品の製造に不可欠な複数の鉱物の輸出を制限し、西側への供給が影響を受けていることが背景。
米地質調査所が重要とみなす50種類の鉱物のうち、中国は30種類のトップ生産国である一方、オーストラリアには最大級の重要鉱床が複数存在する。
戦略的備蓄で保有される鉱物は、国内産業および主要な国際的パートナーに提供される予定。
参照元:REUTERS(ロイター)