インテル新CEO、組織フラット化へ AI責任者指名

米半導体大手インテルのリップブー・タン新最高経営責任者(CEO)は、経営組織のフラット化を進め、重要部門をCEO直轄とする。
ロイターが入手した社内文書で明らかになった。
組織の階層を減らし、経営陣とエンジニアが密接に連携できる体制を整える。
ネットワークチップ部門を率いていたサチン・カッティ氏が最高技術責任者(CTO)兼人工知能(AI)責任者に昇格する。
カッティ氏はスタンフォード大学教授。
会社全体のAI戦略、AI製品ロードマップ、インテルラボを指揮するほか、新興企業・開発者のエコシステムとの関係を調整する。
データセンター・AIチップ・グループとパソコン・チップ・グループはCEO直轄とする。
政府対応部門の責任者の選任も進めており、このポストもCEO直属とする。
技術部門の幹部を長年務めてきたロブ・ブルックナー、マイク・ハーリー、リサ・ピアース各氏もCEO直属になる。
タン氏は社内文書で「官僚的なプロセスがイノベーション文化を徐々に窒息させている。意思決定に時間がかかり、新しいアイデアが育たない」と指摘した。
インテルはAI半導体市場で急成長する米エヌビディアへの対抗が課題になっている。
参照元:REUTERS(ロイター)