トランプ大統領に贈呈「金色ミャクミャク」は1.6倍 万博グッズの転売過熱で購入制限も

大阪万博の外観を撮影した画像

2025年大阪・関西万博が開幕してから20日で1週間を迎えた。

この日の大阪市内の最高気温は23度で、28.1度の夏日を記録した19日よりは過ごしやすかったが、グッズストアでは、公式キャラクター「ミャクミャク」の関連グッズなどを買い求める人々の熱気でごった返した。

一部はインターネット上で高額で転売され、5倍超の値をつけた商品も。

グッズの売り上げは運営側の財源にもなるため、公正の観点から購入できる個数を制限する店も出てきている。

万博では公式グッズストアとして、丸善ジュンク堂書店、大丸松坂屋百貨店、JR西日本グループ、近鉄百貨店の4事業者が出店。

それぞれ、菓子や雑貨など2000種類以上の商品を展開している。

人気商品は、米国の高関税政策を巡る交渉のために訪米した赤沢亮正経済再生担当相がトランプ米大統領に贈った金色の「ミャクミャクソフビちょきんばこ」(税込8800円)や携帯液晶ペットゲーム「たまごっち」の万博コラボ商品(同5500円)など。

開幕1週間となる20日午後には、話題性のあるグッズを目当てに入店を待つ行列がストア前にできていた。

夫と4歳の娘の3人で来場した大阪市東成区の松浦恵世さん(41)はこの日、子供服ブランド「ファミリア」とのコラボ商品など計約6万円相当のミャクミャクグッズを買い込んだ。

「子供も私もミャクミャクが好き。一生に一度の今しかないイベントの思い出をかたちに残したい」と笑顔で話す。

万博ファンの間ではグッズの価値は非常に高いとされる。

これまでに世界各国で開かれた48の博覧会を巡ったという、自称、万博マニアの男性(66)は「ピンバッジだけで10万円分くらいは買いますよ」と涼しげに明かす。

過熱するグッズ需要の高まりを受け、インターネット上のフリマサイトでは、高額転売が多数確認されている。

記者がフリマサイトを調べたところ、20日午後7時時点で1個5500円の「たまごっち」の万博コラボ商品が約5.4倍の2万9500円で、1個8800円の金色の「ミャクミャクソフビちょきんばこ」は約1.6倍の1万4000円で出品されていた。

これら公式グッズの売り上げの一部は万博を運営する日本国際博覧会協会側に入るため、協会側は転売や無償での頒布などを禁止するものの、これらを取り締まる法規定は存在しない。

このためストア側では購入できる個数の制限に乗り出しており、JR西日本側のグッズストアでは、ミャクミャクとJR西の「カモノハシのイコちゃん」があしらわれた交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」と人形などとのセット商品の購入が1人2個までに制限されている。

このグッズストアでは「できるだけ多くのお客さまがお買い求めをできるよう、ご協力をお願いします」と呼びかけている。

参照元:Yahoo!ニュース