「百日ぜき」生後1カ月女児が死亡 耐性菌に感染、基礎疾患なし

医療をイメージした画像

激しいせきを伴う感染症の「百日ぜき」に感染した生後1カ月の女児が死亡していたことが、国立健康危機管理研究機構が18日に発表したまとめで明らかになった。

女児に基礎疾患はなかった。

機構によると、女児はせきの症状があり、呼吸状態が悪化して医療機関に入院し、百日ぜきと診断された。

呼吸不全で入院4日目に東京都立小児総合医療センターに転院。

人工呼吸を開始し、肺炎の所見もみられた。

転院から3日目に呼吸不全や肺高血圧が進行し、腎不全となって人工心肺装置「ECMO(エクモ)」や透析の処置を施したが、転院5日目に亡くなった。

女児はワクチンの接種前で、妊娠中に母親のワクチン接種歴はなかった。

女児は抗菌薬が効きにくい耐性菌に感染していた。

同センターでは2024年11月から25年3月にかけて、女児の例を含む5例で耐性菌が検出された。

いずれも海外渡航歴はなく、きょうだいなどからの家庭内感染が疑われたという。

機構の集計によると、6日までの1週間で全国の医療機関から報告された感染者数(速報値)は722人。

今年の累積は5652人で、昨年1年間の4054人を超えている。

機構は都内でも耐性菌が拡散している可能性があるとした上で、耐性にかかわらずワクチン接種が有効としている。

参照元:Yahoo!ニュース