石破首相が硫黄島訪れ慰霊式典参列 戦後80年の節目に平和と日米同盟の重要性訴える

石破首相は29日、戦後80年の節目に合わせ、日本とアメリカの激戦地となった硫黄島を訪問し、中谷防衛大臣やアメリカのヘグセス国防長官と日米合同の慰霊式典に出席した。
硫黄島は太平洋戦争における日本軍の重要拠点で、アメリカ軍が上陸した1945年2月から3月にかけての激しい戦闘で、日本側は2万人以上、アメリカ側は6800人以上が戦死した。
石破首相は式典で、犠牲者に哀悼の意を表した上で「今日、我々が享受している平和や繁栄は、戦没者の方々の尊い犠牲、そして戦後80年間にわたる人々のたゆみない努力の上に築かれたものであることを決して忘れてはならない」と述べた。
さらに「かつて戦火を交えた日米は、和解を果たして関係を深め、信頼し合える同盟国となった。今や日米同盟はかつてなく強固となり、両国の国民の安全のみならず、インド太平洋地域の平和と繁栄の礎となっている」と指摘した。
その上で「この機会にこの硫黄島の地で、祖国のために戦われた方々の英霊に敬意を表するとともに、わが国の平和への誓いを新たにしたい。そして、平和の尊さを心に刻み、世界に平和と繁栄をもたらす同盟を新たな高みに引き上げていく決意を改めて表明する」と強調した。
また、「戦争の惨禍を決して繰り返すことがないよう歴史に真摯に向き合いながら、悲痛な戦争体験を、世代を越えて語り継いでいく努力を続けていかねばならない」と語った。
石破首相は硫黄島で遺骨収集現場の視察や自衛隊員の激励も行う。
参照元:Yahoo!ニュース