いじめ・体罰対策で教室に「録画カメラ」、熊本市教委が異例の検討へ

熊本市教育委員会が、小、中学校でのいじめや体罰を防ぐため、教室内に録画用カメラの設置を検討することになった。
有識者らでつくる市の教育行政審議会が28日、教育長に答申した。
文部科学省によると、いじめ防止などの目的でのカメラ設置は「聞いたことはない」(幹部)という。
審議会は、大学教授や弁護士、市内の学校長、保護者の代表ら16人で構成し、今後の教育行政のあり方への意見をまとめた。
市教委は内容を尊重し、検討を進めることになる。
答申書では「いじめられているこどもからは、カメラで記録を残してほしいという意見」があるとし、「カメラが教室内のいじめや暴力行為の抑止力となることが期待できる」とした。
また、教職員による体罰や不適切指導を確認したり、保護者からの不当な要求を抑えたりする効果があるとしている。
一方、プライバシー侵害や想定外の映像流出の懸念をはじめ、さまざまな賛否の意見があると想定。
「先行的にモデル校で実施したり、設置場所や設置時期についてさらに検討したりなど、丁寧に行っていく必要がある」とした。
参照元:Yahoo!ニュース