不倫騒動から6年 原田龍二が明かす“家族の中で生じた不和” 「今は妻と同じ歩調で一緒に歩いている感じがします」

インタビューしている記者をイメージした画像

俳優の原田龍二さん(54)はドラマ、映画、舞台、バラエティー番組、YouTubeと幅広いジャンルで活躍している。

スキャンダルが致命傷になり芸能界から消えていく俳優、タレントが少なくないが、今も周囲に愛され続けている。

――不快に思われたら申し訳ないです。原田さんの人生を振り返る上で、6年前の不倫騒動はどのように受け止めていますか。

大丈夫ですよ。なんでも聞いてください。

恥ずかしい行動をしてしまった過去も自分の人生の一部ですから。

人目につく仕事で自分の想像力が足りなかったし、なにも言い訳できません。

ああいうことがあって家族の中で不和が生じてしまったことは事実です。

でも、過ちを犯したのは自分だし、大切な家族を裏切ってしまったのも自分です。

話し合って行動を改めることで許されたかは分かりませんが、今は妻と同じ歩調で一緒に歩いている感じがします。

――あのスキャンダルをネタに多くのバラエティー番組に出演された時は、驚いた視聴者が多かったと思います。

独身だったら、恥ずかしいしやらなかったと思います。

収入はなくても自分一人がひもじい思いをすればすむけど、家族がいるのでお金を稼がなきゃいけない。

バラエティー番組に出ることであの騒動をいじられることは分かっていましたが、それでお金をもらえるならと腹をくくりました。

「プライドがないのか」と言われれば、私は俳優という仕事が大好きですけど特別だとは思っていません。

バラエティー番組や旅番組など他の仕事も大切だし、求められるならやろうと。

お仕事を頂けるのは幸せなことですから。

――原田さんはスタッフの評判が良いことで知られています。

ありがたいですけど、意識はしていないですね。

演者だけで作品は作れないですし、脚本家、監督、小道具を作ってくれる方、照明や音声のスタッフさんなど誰一人が欠けても成り立ちません。

多くの俳優さんがそう思っているでしょう。

会社もそれぞれの部署で社員の方たちが必要ですし、学校も先生だけでなく校務員や給食を作ってくれる方たちがいなきゃ成り立たない。

仕事をサポートしてくれる方たちに敬意を払うのは当然だと思います。

――2人のお子さんを育てる上で大切にしてきた信念はありますか。

子供を信じることですね。

お金がかかることは考えますけど、できる限りやりたいことをやらせたい。

息子で言うとサッカーです。

小さいころからサッカー選手になるという夢を持っていました。

22歳で米国の大学に留学しているんですけど、お金がかかるし、言葉や治安の問題もあります。

息子には「人生はチャレンジ。一度しかない。常に勝負だよ」と何度も伝えました。

成功するにこしたことはないけど、失敗してもいいんです。

プロのサッカー選手にならなくても人生は続きますから。

彼が今後どういう道を切り拓くのかすごく楽しみです。

――ブログを見るとお子さまへの愛情が伝わってきます。

子どもが親を選んでうまれてくるというけど、愛おしい存在です。

妻に感謝しないといけないし、ご縁の神様にも感謝しないといけない。

幸せって当たり前ではないんですよね。

物事は捉え方だと思うんです。

例えば、車を運転して急いでいる時に赤信号になってもイライラしない。

「止まらなかったら他の車と衝突していたのかもしれない。悪いことを回避するためのサインだった」と考えるんです。

先日、奄美大島に行ってやけどした時も大ケガじゃなくてよかったと。

何かあっても良い方向に変換する。

なかなか難しいかもしれないですけど、自分の身に起きた出来事をプラスに捉えようと考えています。

――今後やりたい活動はありますか。

YouTubeで心霊スポットを巡る動画に力を入れていて、今まで200カ所近く行きましたが、もっと極めたいですね。

年齢を重ねると刺激がなくなるんですけど、心霊スポットは何が起こるのか予測がつかないのが面白い。

僕は霊を怖がったりしないし、霊感がないんですけど、これから幽霊に出会えるのか興味があります。

心霊スポットの面白さが伝わればうれしいですね。

――プライベートで計画していることはありますか。

旅番組の仕事の後に家に帰って楽しさを伝えるので、妻が「旅行に連れて行って」とよく言うんですよね。

確かに聞かされるほうからすると、行きたくなるなと。

娘が成人になったら2人の時間が増えると思うので、一緒に全国各地の温泉に行きたいですね。

――夫婦でどんなお話をされるんですか。

私がベラベラ話すわけではないですけど、話していなくても一緒にいる空間が快適なんですよね。

ベネズエラのジャングルでヤノマミ族に出会った時も(詳細はインタビューの後編)、一緒にいるだけで心が通じ合う感覚がありました。

会話が最大のコミュニケーションじゃないと思っていて、言葉は便利だけど邪魔になる時もある。

でも妻には「言わなきゃ分からないでしょ!」ってよく怒られるんですけどね(笑)。

参照元:Yahoo!ニュース