天台宗の性暴力問題、「直接加害」の60代住職が免職に 80代大僧正は処分なし

犯罪者をイメージした画像

天台宗寺院で性暴力を受けたとして、同宗の50代尼僧・叡敦(えいちょう)さん=法名=が加害に関わったとする男性僧侶2人の僧籍剥奪の懲戒処分を天台宗(大津市)に求めている問題で、懲戒を審議する宗派の審理局が、直接加害を行ったと訴えられた四国寺院の60代僧侶を住職の「罷免(免職)」とする一方、加害を助長したとされる滋賀県の80代大僧正を「該当しない(処分なし)」と判断していたことが27日、分かった。

天台宗などによると、昨年11月、「懲戒審理が相当」として、阿部昌宏・前宗務総長が重大な懲戒事犯を扱う宗派の裁判所に当たる審理局に求め、審判会が1〜3月に3回行われた。

懲戒審議は同派の条文に基づいて、男性僧侶2人が僧籍剥奪と住職罷免の処分に該当するかどうかを話し合った。

叡敦さん側は1度も呼ばれることなく、書面のみの審議だったとみられる。

審判結果について、天台宗は「処分が出たのは確かだが、不服申し立て期間のため、それ以上のことは答えられない」とした。

確定後の処分結果の公表については「検討している」と答えた。

審判は二審制で、審議対象となった僧侶と、宗務総長が決定への不服を申し立てることができる。

申し立て期間は結果通知が当事者に届いてから20日間という。

叡敦さん側によると、60代住職は2009年から約14年間、住職が叡敦さんを寺に住まわせるなどして、性暴力を繰り返してきたという。

一方、大僧正は叡敦さんの親族で住職の師僧。

叡敦さん側が助けを求めても応じなかったり、寺から脱出した際も寺に戻るよう指示したりしてきたと主張している。

参照元:Yahoo!ニュース