2億2000万円、沖縄で過去最高の被害額 SNS型投資詐欺 インスタ広告から「資産倍増」LINEグループに勧誘され 県警「詐欺疑って」

うるま署は25日、株式投資を持ち掛けられた本島中部の60代会社役員男性が、現金合計2億2千万円をだまし取られるSNS型投資詐欺事件が発生したと発表した。
県警が認知した同詐欺の被害額として過去最高額。
県警が2月末までに認知している今年のSNS型投資詐欺の被害件数は20件。
昨年同期と比べて10件増加しており、県警は強く注意を呼びかけている。
県警捜査第2課によると、昨年11月ごろ、男性のインスタグラムに証券会社名で「大口取引戦略通知」との広告が表示された。
男性が広告にアクセスしたところ、「資産倍増実績グループ」というLINE(ライン)グループに招待されたという。
同グループのトーク画面上では、多額の利益が出たという参加者のメッセージが表示されていた。
その後のやり取りで、「多くの会員が投資家となり、利益が給料の何倍にもなっている」などと投資に勧誘された。
案内されたウェブサイトで表示された株式銘柄と値動きが実在するものと同じだっただめ、男性は取引を信用。
昨年12月下旬ごろから今年2月上旬にかけて、合計17回にわたって指定された口座に、1回当たり50万円~3千万円を振り込んだ。
取引画面上では利益が出ているように表示されていたという。
最終的に、利益を含めた総資産が6億5千万円に上るとの説明を受けた上で、出金には手数料として3千万円が必要だとされたことから、不審に思った男性が3月上旬に署に相談し、被害が発覚したという。
県警のまとめ(暫定値)によると、24年のSNS型投資詐欺の被害件数は94件(23年比86件増)で被害額は約9億7800万円(同約9億4400万円増)だった。
今年2月末現在の被害額は24年同期比7千万円減の約8600万円だが、今回の被害は算入されていない。
県警は「SNSを通じて知り合った相手から金や投資の話が出たら、必ず詐欺を疑って」としている。
参照元:Yahoo!ニュース