ゼレンスキー氏、米提案のエネルギー施設攻撃停止を支持

ウクライナの国旗を撮影した画像

ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、ロシアのエネルギー施設に対する攻撃を停止するという米国の提案を支持すると表明した。

ただ、ロシアが新たな要求をすることで米国主導の交渉を遅らせ、ウクライナを弱体化しようとしていると警告した。

米ホワイトハウスはこの日、トランプ大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談し、ウクライナのエネルギー施設やインフラに対する攻撃を30日間停止することで合意したと発表した。

ゼレンスキー氏は記者会見で「われわれはこれを支持する」と述べた。

ロシアは侵攻当初からミサイルやドローン(無人機)でウクライナの発電所などを攻撃し、大規模な停電を引き起こしてきたほか、最近では天然ガス生産施設も標的にしている。

ウクライナははるかに大規模な軍事力を持つロシアに反撃するため、長距離戦闘用ドローンでロシアの製油所など石油インフラを攻撃してきた。

ゼレンスキー氏は「安定的かつ公正な平和」につながるあらゆる提案を支持すると述べた。

プーチン氏は電話会談で、米国が求めていた無条件の30日間全面停戦には応じなかった。

ウクライナは米当局者と先週サウジで行った協議で同案を受け入れている。

ゼレンスキー氏はロシアがこの提案に反対しているのは明らかだと指摘。

サウジでの協議後にロシアがウクライナに対し誘導爆弾1300発超、ミサイル8発、長距離攻撃用ドローン600機近くを発射したと述べた。

同氏は米ロ首脳の電話会談後にマクロン仏大統領とショルツ独首相と電話協議したことも明らかにした。

「トランプ大統領と対話し、ロシアが米国に何を提案したか、米国がロシアに何を提案したかを詳細に把握することが適切だ」という認識を示した。

プーチン氏が恒久的な和平の条件として、西側がウクライナへの軍事支援と情報提供を完全に停止する必要性を強調したことについて記者団から問われたのに対し、パートナー国が軍事支援を打ち切らないことを期待するとも述べた。

「われわれは常に連絡を取り合っている。パートナーの裏切りはなく、支援が継続されると確信している」と語った。

その上で、西側の軍事支援停止やウクライナにおける動員の抑制を求めるプーチン氏の要求はウクライナの弱体化が狙いだとの見方を示した。

参照元:Yahoo!ニュース