酩酊運転、警察への通報は11日後

日本郵便の郵便ポストを撮影した画像

日本郵便の横浜市内の郵便局で昨年5月、配達員が業務時に酒を飲んで酩酊(めいてい)した状態で自動車を運転していた問題で、同社が事案を神奈川県警に通報したのは発生から11日後だったことがわかった。

同社は取材に通報遅れを認め、「事実確認を優先したが、一報を早く報告するべきだった」としている。

日本郵便や同社の内部文書などによると、飲酒運転は昨年5月11日、同市戸塚区にある戸塚郵便局で起きた。

配達員が午後7時半ごろ郵便局に戻った際、配達員のアルコール臭に気付いた担当者が検知器で検査。

3回測定し、呼気1リットルあたり0.40~0.63ミリグラムのアルコールが検出され、同社は「酩酊状態」と判断した。

道路交通法では、呼気で0.15ミリグラム以上で「酒気帯び」とする。

配達員はこの日、午前2時ごろまで飲酒して出勤。

乗車前の点呼を受けず、白ワインをペットボトルに入れて持ち込み、昼間に車中で飲酒していた。

夕方には運転が荒く、赤信号を無視していたという。

戸塚郵便局を管内に持つ県警戸塚署と日本郵便によると、同社の南関東支社の担当者が署を訪れ、事案を説明したのは同22日で、事案発生から11日後だった。

同署は、配達員の聴取など捜査に関しては取材に答えなかった。

捜査関係者によると、飲酒運転を検挙するには、発生直後に警察で呼気検査を実施することなどが必要で、時間が経つと困難になる。

参照元:Yahoo!ニュース