ウクライナ停戦協議、ロシアがケロッグ米特使排除を要請

ロシアがウクライナ戦争終結に向けた高官協議を巡り、米政府にウクライナ・ロシア担当特使ケロッグ氏の関与を望まない立場を伝えたことが分かった。
米当局者ら関係筋2人が明らかにした。
ケロッグ氏は11日にサウジアラビアで開かれたウクライナ代表団との協議など、ここ数週間、幾つかの高官協議に参加していない。
2月にサウジで行われたロシアとの高官協議にも出席しなかった。
ケロッグ氏の不在とロシア側の要請に関連があるかどうかや、要請がいつ行われたかは不明。
前出の米当局者はケロッグ氏が今回のサウジ会合に自身の上級スタッフを派遣したことに言及し、ロシアの要請は聞き入れられていないと述べた。
米国家安全保障会議(NSC)のヒューイット報道官は、ケロッグ氏がウクライナ戦争終結に向けて重要な役割を果たしていると述べた。
一部の元ロシア政府高官は、ケロッグ氏がウクライナに同情的すぎると不満を示していた。
元陸軍中将のケロッグ氏は時に、他の米政権当局者よりもロシアのウクライナ侵攻に批判的な立場を取ってきた。
それでも、ウクライナとの情報共有を停止した最近の決定など、ウクライナ紛争を巡るトランプ氏の立場を一貫して支持してきた。
参照元:REUTERS(ロイター)