子供の性暴力、「性的いたずら」が増加 ネットの誤った知識影響か

逮捕されている人をイメージした画像

性犯罪を起こした子供の検挙件数が近年増えている。

検挙の対象外である小学生による性暴力事案も相次いでおり、専門家からは子供同士の間で起きる性暴力の増加を指摘する声も上がる。

警察庁が2024年に公表した統計によると、性犯罪(不同意性交等、不同意わいせつ)で検挙された20歳未満の少年は14年に431人だった。

だが、21年から3年連続で増加し、23年は過去10年で最多の540人。

属性別では14歳未満の触法少年を含む中学生が249人、高校生が215人だった。

また、犯罪には当たらないものの、スカートめくりや性的な画像を見せるなどの「性的いたずら」で補導された少年の数も、14年の188人から、350人(23年)に増えている。

子供同士の間で起こる性暴力件数を示す全国的な統計はない。

ただ、公益社団法人「福岡犯罪被害者支援センター」の浦尚子理事長は「ここ数年、発生は増えているとみられる」とし、背景として「インターネット上の誤った性知識の浸透」を挙げる。

同じ小学校に通う児童が被害者になったことが表面化するケースも相次いでおり、昨年5月には神奈川県茅ケ崎市立小学校で、小2女児が上級生の男児から下半身を触られる事案が発生。

北海道内の小学校でも今年1月、6年生の女児が同級生に下着を盗まれるなどの被害を受けた。

参照元:Yahoo!ニュース