円山動物園の子ゾウ「タオ」、尻尾にけが 遊具に挟まり7cmちぎれる 札幌市

動物園の象を撮影した画像

10日、尻尾にけがをしたことが公表された札幌市円山動物園の人気アジアゾウ『タオ』。

飼育の担当者が当時の状況を語った。

井元小雪記者:「円山動物園の人気の動物といえば、ゾウですよね。しかし、子ゾウ『タオ』の姿はありません」

札幌市円山動物園におととし8月に誕生した、アジアゾウの「タオ」。

生まれた時、およそ100kgだった体重は、いまでは855kgとすくすく成長している。

そんな「タオ」に悲劇が起きたのは、9日のことだった。

札幌市円山動物園・飼育担当一係 朝倉卓也係長:「尻尾に生えてる毛がこの(おもちゃの)チェーンの間に挟まってしまった。タオが引っ張った時に、尻尾の先がその毛と一緒に取れてしまった」

タオが大好きだというラグビーボールのようなおもちゃ。

吊り下げているチェーンに毛が挟まり、尻尾の先がおよそ7cmちぎれてしまった。

生後2カ月のタオの尻尾と比べても、扇のように広がった先端部分がないのがわかる。

札幌市円山動物園・飼育担当一係 朝倉卓也係長:「取れた部分にも骨が少し残ってたりもしたので、ちょうどその骨と骨の間で取れた」

円山動物園はすぐさまタオの展示を中止。

麻酔をかけた上で止血処置をし、抗生剤などで治療をおこなった。

来園者「ショックです。本当にびっくりしました」

来園者(母)「タオちゃんに会いに来たんだよね、きょう」

来園者(子ども)「(タオ)ここにいたの」

来園者(母)「こないだここにいたんだよね」

虫を追い払うなどの役割を果たす扇状のゾウの尻尾。

円山動物園はこの部分がなくても、大きな影響はないという。

札幌市円山動物園・飼育担当一係 朝倉卓也係長:「そのまま伸びたりとかっていうことではないが、傷口がそのまま治って、その周りに毛が生えてくるっていうことがあるかとは思います」

現在タオは食欲もあり、パールの母乳や干し草を食べるなど、普段通りの生活をしているという。

札幌市円山動物園・飼育担当一係 朝倉卓也係長:「治療することによるストレスっていうのもやっぱり結構大きい。鎮静をかけたにしろ、人に押さえつけられてというのが、タオにとって大きな印象として残ってると思いますので、その辺のケアをこれからしっかりやっていかなきゃいけない」

円山動物園は「タオ」の様子を見ながら、1週間を目途に展示を再開したいとしている。

参照元:Yahoo!ニュース