トランプ氏「今度はロシアに」 週内にもプーチン氏と電話協議の意向

ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、米国とウクライナの高官協議の結果、ウクライナは30日間の暫定的な停戦に同意し、米国はウクライナへの軍事支援と機密情報の共有再開を決めた。
停戦はロシアの同意が条件となり、協議結果をロシアに伝達する米国はシャトル外交に意欲を示す。
トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで記者団に「今度はロシアに行かないといけない。プーチン大統領も同意してくれることを期待している」と語り、プーチン氏と週内にも電話で協議したい考えを示した。
「明日ロシアとの重要な会合があり、素晴らしい話し合いが行われるだろう」とも述べた。
米メディアによると、ウィトコフ中東担当特使が近く、ロシアでプーチン氏と会談するとみられている。
一方、ロシア国営タス通信によると、ロシア外務省のザハロワ報道官は、数日以内に米国と協議することを否定しなかった。
ロシア大統領府の担当記者はSNSで、「プーチン氏とトランプ氏の協議は金曜日に開かれ、単なる電話会談以上のものになるだろう」と、何らかの合意がある可能性を示唆した。
ウクライナとの高官協議に参加したルビオ米国務長官は記者団に「交渉の前に互いに撃ち合いを止める必要がある。それが(トランプ)大統領が望んでいたことだ。ウクライナ側にそれを実行する意思があることを確認した」と述べた。
「ボールはロシア側のコートにある」とも語り、ロシア側が暫定的な停戦に同意すれば、第2段階として「ウクライナの長期的な安全を確保できるような本物の交渉」に入れるという認識を示した。
ウクライナの希少資源をめぐる協定は、主要な議題にはならなかったとしたが、ルビオ氏は「両大統領は双方の政府の適切な担当者に、協定と合意への署名を最終的に行うよう指示する予定だ」と述べた。
参照元:Yahoo!ニュース