米の情報支援停止でウクライナ防衛力低下、上院議員がトランプ氏批判

米民主党のマーク・ケリー上院議員は10日、トランプ政権がウクライナへの情報支援を停止したことで同国の防衛力が低下したと批判した。
上院軍事委員会メンバーのケリー氏は8─9日にウクライナを訪問した。
ウクライナが情報を得ていれば影響したと想定される具体的な攻撃などの例を訪問中に聞いたかとの記者団の質問に「100%そうだ」と応じた。
「必要なのに得られないものがあれば、攻撃に対する防衛力が変化する」とし、「こうした攻撃は7日夜や8日、私の滞在中に起こった」と述べた。
トランプ政権は先週、ウクライナとの情報共有を停止したと明らかにした。
それに先立ち、ウクライナへの軍事支援も一時停止しており、ロシアとの和平交渉開始に向けてウクライナに対する圧力を強めた。
ケリー氏がウクライナを訪問したことをXに投稿し、和平交渉を前にウクライナの立場を弱めようとしているとトランプ氏を非難したことに対し、大統領に近いイーロン・マスク氏はケリーを「裏切り者」と呼んだ。
ケリー氏はこれについて記者団に問われ、「彼は真面目な男ではない」と一蹴した。
参照元:REUTERS(ロイター)