ドゥテルテ前比大統領を逮捕 麻薬戦争「人道に対する罪」 ICC

フィリピンの国旗を撮影した画像

フィリピン大統領府によると、ドゥテルテ前大統領(79)が11日、国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状に基づき逮捕された。

ICCは、麻薬密売人の超法規的な殺害を命じた大統領在任中の行為が「人道に対する罪」に当たるとして、ドゥテルテ氏に対する逮捕状を発付した。

ドゥテルテ氏は7日から香港を訪問。帰国のため11日にマニラ国際空港に到着したところで逮捕された。

ドゥテルテ氏は大統領だった2016~22年、違法薬物を根絶するため「麻薬戦争」を仕掛け、密売人らを殺害した。

警察は死者を7000人以上としているが、3万人が殺害されたとの見方もある。

この問題を巡っては、ICCが人道に対する罪で捜査。

フィリピンは19年にICCから脱退したが、麻薬戦争時は加盟していたとして、ICCは捜査権が及ぶとの判断を示していた。

昨年10月には、ドゥテルテ氏の元側近の警察幹部が密売人殺害の報酬システムについて証言するなどしていた。

参照元:Yahoo!ニュース