「今から客室を埋められるか分からない」伊豆の観光地落胆 女子ゴルフ「フジサンケイ・レディスクラシック」中止の余 宿泊予約“650泊分”が泡と消えた!?

ビジネスホテルをイメージした画像

フジテレビをめぐる一連の問題で、伊豆半島の観光地が思わぬ余波を受けている。

日本女子プロゴルフ協会が4月23日から25日に、静岡県伊東市の川奈ホテルゴルフコースで行われる予定だった「フジサンケイ・レディスクラシック」を中止すると正式に発表してから2週間。

20年にわたって行われてきた「風物詩」の突然の中止によって相次いだキャンセルに、地元からは落胆の声が聞こえる。

40年以上の歴史を誇る「フジサンケイ・レディスクラシック」。

世界でも指折りの難コースと呼ばれる川奈ホテルゴルフコースに舞台を移したのは、20年前だ。

ゴールデンウィーク前の開催で、多くのギャラリーを集める人気の大会となった。

大会に関わる人員も多く、伊東温泉旅館ホテル協同組合によると、毎年組合を通じて、関係者や学生アルバイトなど約650泊分の予約があったという。

2024年の観客数は3日間で6,565人、参加プロやキャディーの中には、組合を通さない宿泊も多く、さらには飲食費などもあり、地元経済に大きく貢献してきたという。

大会関係者やプロゴルファーを受け入れていたホテルでは、「(大会期間の)4月後半は、桜の花見シーズンとゴールデンウィークの谷間、観光客が停滞する時期だったのでありがたい存在だった」(ホテル関係者)。

大会期間中は、客室の約90%が大会関係者らで占められていたというだけに、「今から客室を埋められるか分からない」と頭を抱える。

伊東温泉旅館ホテル協同組合からは、「決まったことなので仕方がない。来年はぜひ開催してほしい」と期待の声が上がりますが、宿泊関係者からは「大会のための予約を受けるべきか、検討しなくては」と慎重な声も聞かれる。

伊東市によると、3月5日に大会事務局の数人が市役所を訪れ、小野達也市長らに中止に至った経緯などを説明したという。

小野市長は「開催地として残念だが、主催者には諸問題の解決に取り組み、説明責任を果たした中で、次回以降の開催に取り組んでいただくことをお願いしたい」とコメント、来年以降の大会再開を願う。

参照元:Yahoo!ニュース