トランプ氏はグリーンランド住民への敬意欠く 首相

デンマーク自治領グリーンランドのエーエデ首相は10日放送されたインタビューで、トランプ米大統領は先週4日の施政方針演説でグリーンランド獲得への関心を改めて示して以来、グリーンランドの人々に敬意を払っていないと語った。
これに先立ちトランプ大統領は10日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「われわれは第二次世界大戦以来そうしてきたように、あなた方(グリーンランド)の安全を守り続ける。新たな雇用を創出し、あなた方(グリーンランド)を豊かにするために、何十億ドルも投資する用意がある」と投稿した。
エーエデ首相はデンマークの公共放送DRのインタビューで「われわれは敬意をもって扱われるべきだが、米大統領はそのように行動しているとは思わない」と発言。
「われわれは一線を引き、築きたい未来に対して敬意を示してくれる国々との関係強化に力を注ぐ必要がある」と語った。
グリーンランドでは11日に総選挙が行われる。
最近の世論調査によると、グリーンランドの住民の85%が米国の一部になることを望んでおらず、半数近くがトランプ大統領の関心を脅威と考えている。
参照元:REUTERS(ロイター)