日本郵政、女性の“すっぴん”扱う動画がXで物議 削除する事態に「再発防止に取り組む」と公式X

「絶対にすっぴんを見られたくない女VSなんとかサインをもらわなければいけない配達員」
日本郵政が公式Xに投稿したこんな動画が物議を醸している。
動画は「ゆうパック」配達時の受領印・サインを2024年10月以降省略していると周知するもの。
しかしその内容から「女性をばかにしている」などの声が続出。
同社は3月6日に動画を削除し、声明を出す事態となった。
波紋を広げた動画は公式Xが3月5日に投稿したもの。
配達員の男性と荷物を受け取る女性の玄関先でのやりとりを映像化したもので、配達員の男性は受領印・サインをもらおうとする一方、女性は「今すっぴんで(顔を)見られたくない」として面会を拒否。
顔を合わせないようおもちゃのロボットアームを駆使してやりとりを進めるなど、スムーズに荷物の受け渡しができない様をコメディータッチで描いている。
動画の内容に対し、Xでは「女性をばかにしている」「女性の防犯意識をやゆしているのか」「『すっぴん=恥』という固定観念を助長している」など批判の声が続出。
また動画の制作に、Web広告制作などを手掛けるこねこフィルム(東京都町田市)が参加していたことを問題視する声も。
こねこフィルムは2023年に電車内で寝ている女性を起こした男性が痴漢を疑われるという痴漢冤罪を題材にした動画を投稿し、物議を醸していた。
これを受け、日本郵政は「Xアカウントで投稿した動画に関してさまざまな意見をいただいた」として動画を削除。
「今後は細心の注意を払い、再発防止に取り組んでいく」との声明を公式Xに投稿した。
この投稿に対し、Xでは「対応が早かったことは評価する」「実際の配達員さんはきちんとしているのに」といった反応があった一方、動画の制作意図などを明かしていないことから「あの動画をなぜ作ったのか説明してほしい」との意見もみられる。
削除した動画の制作目的はなにか。
日本郵政に聞いたところ「手紙や郵便をはじめとした郵便局ネットワークをより身近に感じてもらうこと」と回答があった。
動画を削除した理由については「お客さまに不快な思いを抱かせてしまったと判断したため」としている。
参照元∶Yahoo!ニュース