ニセコ地域 外国人の交通事故急増 雪道に不慣れ 無理な運転も

ニセコの景気を撮影した写真

世界中から外国人が押し寄せるニセコ地域(俱知安、ニセコ両町)を管轄する俱知安署の昨年12月~今年1月の交通事故取り扱いが、急増した前年同期からさらに50件増の704件となり、2021年12月~22年3月期の統計以降で最多となった。

平均すると、毎日10件以上発生している計算で、雪道に不慣れな外国人絡みが約半数を占めた。

外国人が主な当事者となった事故は61件増の346件。

事故に占める外国人比率は22~23年の33.2%から、23~24年は43.6%、今冬は49.1%へと跳ね上がっている。

大半は物損で、スリップや操作ミスで他の車や雪壁に衝突したり、路外や対向車線に逸脱したりするケースが多発。

複数台が絡む事故も少なくなく、人身事故も2件発生した。

同署は7町村を管轄しているものの、交通事故の多くはニセコ地域で起きている。

同地域では観光客自身がレンタカーで運転するのに加え、ホテルやスキー場などで働く外国人従業員がハンドルを握るケースも多い。

滑りやすい雪道にもかかわらず無理な追い越しや、割り込みなどのケースが日常的に見られ、俱知安町内の20代女性は「こちらが優先で直進していてもすごい速度で飛び出してきたり、ウインカーを出さずに突然右折や左折をされたり、いくら気をつけても危ない局面は避けられない」と、悲鳴を上げる。

関係者によると「自分の国では許されている」として夜になると飲酒運転も見られるという。

リゾートの中核となる俱知安町ひらふ地区に設置された臨時交番の交通事故取扱は、218件と全体の約30%に上った。

坂道が多い同地域は路面が凍結すると事故が起こりやすく、交番署員が砂利をまいたり、運転の注意を呼び掛けたりしているものの「事故が同時多発的に発生すると交番署員だけで対応しきれない」(同署)状況となっている。

参照元∶Yahoo!ニュース