たった4日で「注文止めます!」 スズキ「新型ジムニーノマド」即“受注停止”だけど「シエラ」はむしろ“すぐ”買える? 怒涛の注文殺到のあおりで「3ドア」納期に変化 実際どうなのか
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2025年1月30日、スズキの本格四輪駆動車「ジムニー」に、多くのユーザーにとって待望の追加モデル「ジムニー ノマド」が発売された。
しかし、発表からわずか4日後、受注状態停止に。それに対し、長納期が続いていた従来からの「ジムニーシエラ」の納期が早まっているようだ。
販売店にも聞いてみた。
ジムニーは1970年に登場した小型本格四輪駆動車。小さいボディながら堅牢なラダーフレームと副変速機付きの4WDシステムを採用し、大型の四輪駆動車並みの走破性能や信頼性を実現した。
過酷地やオフロードレジャーユーザーから主に支持され、日本だけでなく海外でも展開しており、199の国と地域で349万台を販売するベストセラーモデルとなっている。
2018年、通算4代目の現行型が登場。
走行性能や安全性を高めつつ、クラシカルな丸形ヘッドライトやスクエアなボディデザインを採用。
ラインナップは従来通り、軽自動車の「ジムニー」、1.5リッターエンジンのワイドボディ仕様「ジムニーシエラ」の2本立てだ。
現行型では折からのアウトドアレジャーブームにより、発売直後から多数の受注を獲得。
また愛らしいデザインも相まって、これまで以上に女性ユーザーからも支持され、大人気モデルとなった。
そんななか、ジムニーには3ドア仕様しかなく、荷物も積めて利便性が高い5ドアのロングボディが長らく待たれていた。
2023年1月にはインドで先に「ジムニー5ドア」として発表され、日本でも高い注目度を集めていましたが、今回ジムニーノマドとしてインドから輸入される形で販売されることになった。
ジムニーノマドのボディサイズは、全長3890mm×全幅1645mm×全高1725mmで、ホイールベースは2590mm、最低地上高は210mm。
ジムニーシエラからホイールベースを340mm延長するいっぽうで、全高は5mm低く設定されている。
これにより後席の乗降性・居住性を向上させるとともに荷室空間の拡大を実現している。
またシャシはジムニーノマド専用設計のラダーフレームを採用。
中央のクロスメンバーの後方にセンタークロスメンバーとサイドフレームリーンフォースが追加され、ロングホイールベース化によるネガティブな要素を打ち消し、高速走行時の安定性も向上。
さらにインド仕様には設定のないアダプティブクルーズコントロールなどを含めた先進運転支援システム「スズキ セーフティ サポート」を設定している。
グレード展開は「FC」の1種類のみ、車両本体価格(消費税込)は、5速MTが265万1000円、4速ATが275万円だ。
ボディカラーは2トーンカラーが2色、モノトーンカラーが4色の全6色。
「シズリングレッドメタリック×ブラック」および「セレスティアルブルーパールメタリック」の2色が専用色となる。
しかし2月3日、発表からわずか4日後という短期間で約5万台を受注したことによる一時受注停止状態に。イベントの出展を取りやめるなど、影響が拡大している。
これに対し、デビュー時から現在にいたるまで年単位での納期が掛かるとされていた3ドアモデルのジムニーシエラの納期が早まっているようだ。
首都圏のスズキディーラーA店に聞いてみた。
「もともとジムニーシエラをご注文されたお客様の一部がノマドに流れたことは事実ですね。3ドアのデザインは魅力的ですが、実用面でいえば5ドアの方が使い勝手がいいのは間違いありませんから。以前は1年〜1年半待ちといわれていたジムニー シエラですが、現在はAT車が約1年、MT車は半年前後といった状況なんです。ただ、これも流動的なものなので、あくまでも目安です」
また、別のスズキディーラーB店のスタッフにも聞いてみた。
「確かに、一時期よりは納期が短くなった印象があります。5ドアのジムニーノマドが出て気持ちが揺らいでいるうちに数日で受注停止となり『シエラをキャンセルしなくて良かった・・・』とおっしゃるお客様も正直いらっしゃいます。他にミニバンやSUVといったご家族用の大きなクルマをお持ちで、デザインが気に入ってジムニーシエラを選んでいる方もいらっしゃいます。 もともとシエラを選ばれた方と、今回のノマドを選ばれる方ではお客様の属性が異なる印象を受けますね。ジムニーシエラの納期ですが、現在はAT車が約10ヶ月、MT車は7ヶ月前後です。ただ、あくまでも暫定的なので現時点(2月下旬)だとご認識ください」
やはりいずれのディーラーでも、納期が早まったのは確実な様子。デザインのコンパクトなボディが魅力のシエラか、実用性とデザインを両立したノマドか。
新たにジムニーノマドがデビューしたことで、さらに悩ましいところだ。
ただし、使い方によっては「5ドアじゃなくても大丈夫そう」という人もいるはずなので、むしろチャンスなのかもしれない。
ジムニーの納期に関しては2018年のデビューからなかなか解消しないが、すべてのモデルがもう少し短納期で納車できるようになることを願うばかりだ。
参照元∶Yahoo!ニュース