小4男児プール死亡事故で教育長・校長ら7人を書類送検

立入禁止のテープを貼っている事件現場をイメージした写真

2024年7月、高知市・長浜小学校の水泳の授業中に小学4年生の男児(当時9歳)が死亡した事故で高知県警は2月26日、当時の高知市教育長や校長、教師など計7人を業務上過失致死の疑いで高知地検に書類送検したと発表した。

送検されたのは▽松下整 前教育長(62)▽中村仁也 校長(55)▽プールサイドで監視をしていた教頭▽プール内で指導をしていた50代と20代の教師2人▽高知市教育委員会の課長2人の計7人だ。

警察は事故について、7人による事故防止対策などの不備が原因となり発生したとしている。

7人の認否については明らかにしていない。

当時、長浜小学校のプールはろ過ポンプが壊れて使えず、授業は高知市教育委員会の許可を得て、水深がより深い近くの中学校のプールで行われていた。

市が立ち上げた事故検証委員会では、校長が保護者に対し「南海中のプールの水深は水を浅く張ってあるため、長浜小のプールとあまり変わりありません」と事前に伝えていたことが明らかになっている。

しかし、実際は長浜小より10センチ以上深い1.14メートルから1.32メートルあった。

男子児童の身長は113センチで浅い所でも身長を超す水深だった。

事故が起きた日は児童36人を教師2人がプールの中で指導し、教頭がプールサイドから監視していた。

学校は男児が泳ぐのが苦手だったことを事前に把握していて、授業では教師に抱えられる場面もあったという。

検証委員会は年度内に報告書を出すことになっている。

参照元∶Yahoo!ニュース