ホワイトハウス、大統領の取材参加者を選定へ 報道の独立性に懸念も

ホワイトハウスの外観を撮影した写真

米ホワイトハウスのレビット報道官は25日、大統領の日々の動静を取材する「プール」と呼ばれる代表取材制度に参加する報道機関の選定を政権が行うと発表した。

この制度では選ばれたテレビ、ラジオ、通信社、新聞などが大統領執務室のような限られたスペースでのイベントを代表取材し、報道内容を各社と共有している。

レビット氏は「首都ワシントンを拠点とするジャーナリストの団体であるホワイトハウス記者会(WHCA)が長い間、参加者を決めてきたが、今後はホワイトハウスの報道チームが決める」と述べ、政権当局者に言及した。

WHCAのユージン・ダニエルズ会長は「米国の自由な報道の独立性を損なう動きだ。自由な国では指導者が自らの報道陣を選べるべきではない」と反発した。

レビット氏によると、ストリーミングサービスなど新たなメディアを追加するという。

5大テレビネットワークは引き続きプールの輪番制を維持する。

トランプ大統領は大統領執務室での記者会見でこの動きについて質問され、「これからはわれわれが主導権を握ることになる」と答えた。

トランプ政権はメキシコ湾をアメリカ湾に改称した後もAP通信がメキシコ湾の名称を記事で使い続けているとして、大統領執務室や大統領専用機での取材を制限している。

参照元∶REUTERS(ロイター)