車内に200リットル近いガソリン 首相官邸前で車に火炎瓶を投げつけた疑いで50歳男を追送検

東京・永田町で昨年10月、自民党本部と首相官邸が襲撃された事件で、官邸前で自分の車に火炎瓶を投げつけたとして、警視庁公安部は25日、職業不詳の男(50)(埼玉県川口市)を火炎瓶処罰法違反(使用)と建造物等以外放火の両容疑で東京地検に追送検した 。
車内には200リットル近いガソリンが積まれており、車を炎上させて近くにいた警察官らに危害を加えようとしたとみている。
捜査関係者によると、男は昨年10月19日午前5時50分頃、首相官邸前の路上で、ガソリン入りの火炎瓶2本に火を付けて自分の軽ワゴン車に投げつけ、車内の一部を焼損させた疑い。
調べに黙秘している。
男は官邸前の防護柵に車で突入し、警察官に発煙筒を投げつけたとして、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。
数分前には自民党本部前で、警戒中の機動隊員らに火炎瓶5本を投げつけるなどしたとされ、昨年11月に殺人未遂などの容疑で再逮捕されていた。
共犯者はいないとみられ、公安部は組織に属さずに一人で過激化する「ローン・オフェンダー(単独の攻撃者)」とみている。
東京地検は21日に刑事責任能力を調べる鑑定留置を終えており、近く起訴の可否を判断するとみられる。
参照元∶Yahoo!ニュース