国連事務総長、世界安全保障体制崩壊に警鐘 ジュネーブ軍縮会議
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国連のグテレス事務総長は24日、ジュネーブ軍縮会議で「数十年にわたり世界の平和と安定を支えてきた二国間あるいは地域における安全保障体制が、目の前で崩壊しようとしている」と警鐘を鳴らした。
その上で、核兵器のない世界に向けて協力するよう各国に訴えた。
グテレス氏は「信頼は低下している。一方で不確実性や不安定さが増しているほか、行動に対して適正な処罰が課されず、軍事支出も高まっている」と言及した。
こうした要因が「相互抑制」の考え方に影響を与えているとし、核軍縮および核不拡散の責務を効果的に果たすよう呼びかけた。
ジュネーブ軍縮会議は1979年に立ち上げられ、米中やロシアを含む65カ国が加盟。
国連軍縮部(UNODA)が監督している。
参照元∶REUTERS(ロイター)