北海道から消え続ける駅 ここ10年で宗谷本線は4割、根室本線は3割の駅が廃止に
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2025年3月のダイヤ改正でも5つの駅の廃止が予定されているJR北海道。
同社管轄の駅の廃止は2016年から10年連続となる見込みで、この10年だけで120駅余りが路線図や地図から消えることになった。
ここ四半世紀、2000年以降で見た場合、廃止された道内の旅客用の駅は180駅に上る。
これはJRから移管された北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線の全駅(池田~北見間)を含めた数で、逆にJR北海道管内であっても所在地が道外(青森県)の竜飛海底駅、津軽今別駅については除いたものだ。
数え方によって多少の差はあっても、20年足らずでこれほどの駅がなくなったことに改めて驚かされる。
駅が減った要因として大きいのは、慢性的な赤字などで路線全体や一部区間がまとめて廃止されたことがまずあるが、利用状況を鑑みたうえで、極端に利用者が少ない駅を対象に見直しが進んだ点も挙げられる。
2021年3月のダイヤ改正では、18駅がその対象となり、宗谷本線だけで12の駅がなくなった。
JR発足後の同線の駅数は最多で59を数えたが、2024年3月16日には38に。
その1年後、2025年3月14日をもって、雄信内駅、南幌延駅、抜海駅が営業を終えるため、宗谷本線からさらに駅が消えることになる。
実に4割ほどの駅が廃止というのは、かなりの数と言えるだろう。
同日、根室本線でも東滝川駅と東根室駅が最終日を迎え、西端の滝川駅、東端の根室駅のそれぞれ隣にある駅がなくなる。
東根室駅は日本における最東端の駅だが、同駅廃止により3月15日からは根室駅がその看板を引き継ぐ形になる。
根室本線では、2016年の花咲駅、2018年の羽帯駅、2020年の古瀬駅など、2024年までの9年間で17駅が廃止に。
JR発足後の滝川~根室間の駅数は69がピークだったため、根室本線の駅はそこから3割ほどの減となった。
理由はともあれ、鉄道駅がなくなるのは寂しいものだ。
アクセスしにくい駅ほど、路線図に載っているうち、乗り降りができるうちに訪ねておきたいものだと思う。
参照元∶Yahoo!ニュース