「松たか子」映画で松村北斗と“18歳差のキスシーン”も話題 出演作を次々ヒットさせる“クセになる演技”とは
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女優の松たか子(47)とSixTONES・松村北斗が夫婦役として共演する映画「ファーストキス 1ST KISS」が話題だ。
本作は事故で夫(松村)を亡くした妻(松)が、15年前にタイムトラベルし、若い頃の夫に再び恋をするというラブストーリー。
幅広い年代の女性から支持され、2月16日までの公開10日目で観客動員数は54万人を超えた。
SNSでは「泣きすぎて目がパンパン」「もう一回観にいきたい」「実年齢の歳の差を感じさせない2人の演技がすごすぎた」など、高評価の声が多く上がっている。
「映画では40代の妻と20代の夫という設定で、演者の年齢差も18歳もあるのですが、なぜか違和感を覚えないのです。『ハンカチ1枚では足りなかった』という声もあるくらい、泣ける映画なのですが、笑える部分や共感できる部分も多く、そのバランスが絶妙です。脚本家の坂元裕二氏のオリジナルストーリーに、松さんのチャーミングさやコメディーの才能も加わったことで、松さんと同世代女性に刺さる作品になったのではないでしょうか。『松たか子がずっとかわいかった』『さすがの演技力』と改めて松さんの芝居に魅了される人も多かったようです」(テレビ情報誌の編集者)
松と言えば、年始に放送されたドラマ「スロウトレイン」(TBS系)で、事故で両親を失った3姉弟(次女:多部未華子、長男:松坂桃李)の長女役を演じたが、こちらも評判は上々だった。
結婚しない人生を選択した長女が、妹弟が家を出た後の広い実家での独り暮らしを淡々と受け入れ、仕事に没頭するという役柄。
脚本家の野木亜希子氏は松に「当て書き」してストーリーを作ったというが、SNSでは「松たか子さんの演技に吸い込まれる~ぽかぽかしたすてきなドラマだった」「年齢相応の顎ラインとかシワとか、加えてセリフまわしや間合い、すべてにおいて無理をしていない雰囲気が○」など、彼女の芝居を絶賛する声が多く見受けられた。
「アラフォーになったあたりから、演技に一層、円熟味が増しましたよね。松たか子ワールドとでも言うべきか、彼女のお芝居の独特の間や表情、話し方、そして声が多くの視聴者を魅了しています。2021年放送の『大豆田とわ子と三人の元夫』では、3人の元夫たちに振り回されながらも奮闘する“バツ3”の女性役、2017年の『カルテット』では、謎多きバイオリニスト役など、クセのある難しい役どころを好演し、それぞれ話題作に押し上げた功労者ともいえるでしょう。松さん抜きでは成立しなかったと思います」(同)
演技力だけでなく、共演者とのやりとりや、バラエティーで見せる天然ぶりでも人々を魅了している。
今回共演した松村からは「人の話を聞いていない」とバラエティーで暴露されていた(日本テレビ系「しゃべくり007」2月3日放送)。
2人で取材を受けた際、担当者の説明に「ふーん」と上の空の対応をした松に対し、松村が「聞いてます?」と確認したところ、「聞いてるよ!」と強めの語気で返されたという。
ところが、いざ取材に入ると「何これ?」と、松村の予想通り全然話を聞いていなかったことがあったとか。
また、松に夕食に誘われたことがあったが、個室のない焼き肉屋をマネージャーと予約してしまっており、そんな店に松を連れて行くわけには行かないと自己判断した松村。
翌日に昨晩の夕食を尋ねると「駅前のサイゼ(リヤ)!」というまさかの返事が返ってきたそうだ。
これにはSNSで「松たか子とサイゼリヤで遭遇する世界線どこ?」「駅前のサイゼ行く松たか子かわいい!」と意外な庶民派ぶりにファンは盛り上がっていた。
「かつて『ぐるナイ』の『ゴチバトル』に出た際も、風船をふくらますことができない意外な一面や、バトルでビリとなり悔しがる姿がとってもキュートでした。最近では、行きつけの飲食店を紹介する番組でソバ屋を訪れた際、つゆをちょっとだけつけて豪快にすする様子が“男前過ぎる”とバズったこともありましたよね。歌舞伎の名門出身であるにもかかわらず、まったく飾ることのない素顔に、ファンになってしまう人も多いのでしょう」(週刊誌の芸能担当記者)
エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、松たか子の魅力についてこのように分析する。
「坂元裕二、野木亜希子といった今のドラマ界を代表する大物脚本家が作品を委ねるということは、それだけ俳優としての信頼感が厚いことの証拠でしょう。彼女なら役の微妙な表情・心理・行動を、繊細で豊かな表現力と確かな演技力で見る人に伝えてくれる。そんな思いがキャスティングに込められているように感じます。個人的には1996年に『古畑任三郎』の第2シーズン『魔術師の選択』で演じた、山城新伍演じるマジシャンの助手・サキ役、また、田村正和と30歳も年が離れた血のつながらない親娘を演じた1998年の『じんべえ』が印象に残っています。『じんべえ』はいわば『ファーストキス』と男女が逆になったシチュエーション。年月がたち、当時21歳だった彼女がそういった役を演じていると思うと感慨深さを抱く人も多いのではないでしょうか」
近年では「アナと雪の女王」シリーズでの声優などマルチな活躍をみせる松たか子。
年女となる今年も無双状態はしばらく続きそうだ。
参照元∶Yahoo!ニュース