「平和への思い新たに」天皇陛下65歳の誕生日 就職経験のない陛下は愛子さまの仕事の話「新鮮で『未知の旅』のよう」

皇居の外観を撮影した写真

天皇陛下はきょう、65歳の誕生日を迎えられた。

記者会見で、陛下は戦後80年にあたり平和への思いや長女・愛子さまについて述べられた。

雅子さまとともに陛下は会見で、「私が生まれる15年前までは戦争の時代であったということになります」「日本の発展の礎を築いた人々の苦難に深く思いを致し、平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればと思っております」と述べられた。

その上で、「日本において80年間、平和の時代が続いていることを有り難いことと思います」「戦争を知らない世代に、悲惨な体験や歴史が伝えられていくことが大切」との考えを示された。

去年、3度にわたり見舞った能登半島の被災地については、「皆さんの心が挫けそうになっているお気持ちを感じ、私たちの訪問が少しでも力になるのであれば」と心を寄せられた。

また、陛下は、愛子さまから日本赤十字社での業務について話を聞いていると明かされ、「精一杯仕事に取り組んでいる様子に、社会人として一歩一歩成長しているのではないかと思います」と述べられた。

側近によると、就職した経験が無い陛下にとっては赤十字での業務の話一つ一つが新鮮で、「未知の旅」のように感じられているという。

きょうは午前中、皇居で一般参賀が行われる。

参照元∶Yahoo!ニュース