国の指針値の13.2倍の有機フッ素化合物検出 きっかけは最終処分場の指針値超えも原因は別 熊本県が「処分場原因ではない」

熊本・宇土市にある最終処分場の井戸から有機フッ素化合物が検出された問題の続報。
熊本県は、周辺調査で新たに宇土市内と宇城市内の9カ所の井戸で国の指針値を超えたと明らかにした。
この問題は、2025年1月に熊本・宇土市にある松山最終処分場の監視井戸から指針値を超える有機フッ素化合物が検出されたことを受け、熊本県が周辺の井戸を調査したところ、新たに宇土市内の2カ所の井戸から指針値を超える有機フッ素化合物が検出されていたもの。
熊本県はさらにこの2カ所の井戸の半径500メートル以内の井戸30カ所を調査したところ、今回、新たに宇土市と宇城市の9カ所の井戸から指針値を超える有機フッ素化合物が検出されたと明らかにした。
この中で、宇城市の一般家庭の井戸では、これまでの熊本県の井戸の調査で最も高い指針値の13.2倍の値となったという。
「処分場が原因ではない」と結論今回、新たに確認された9カ所の井戸について、熊本県は所有者に飲用を控えるよう呼びかけていて、さらに半径500メートル以内の井戸24カ所についても追加の水質調査を行い、2月19日に「国の指針値は超えない」とする速報を出した。
また、熊本県は水の組成を詳しく調べたところ、「松山最終処分場からの漏えいが原因ではない」と結論付けた。
今後は周辺の事業所を対象にPFOSやPFOAを含む製品の保有や使用履歴などを確認し、原因究明につなげたいとしている。
参照元∶Yahoo!ニュース