ミャンマー渡航の16歳、「特技を生かせる仕事」と勧誘され

闇バイトをイメージした写真

ミャンマー東部ミャワディを舞台にした国際的な詐欺をめぐり、タイ警察が今月保護した愛知県の高校生(16)が、インターネットで知り合った相手に「海外に特技を生かせる仕事がある」などと勧誘されていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。

県警は高校生が詳しい仕事内容を知らされずに渡航し、特殊詐欺事件に加担させられた可能性があるとみて、詳しい経緯を調べている。

捜査関係者によると、高校生は昨年11月ごろにインターネットを通じてやりとりしていた相手から勧誘され、同12月に指示されて中部空港(愛知県常滑市)から飛行機でタイに渡航。

バンコクからは車で移動し、さらにボートに乗り換えてミャンマーに渡ったとみられる。

日本とタイの捜査関係者によると、高校生は囲いの中に仕事場と住居があった場所で、「電話で警察官などをかたる詐欺に加担させられた」、「高齢者が多い日本の二つの(都道府)県を標的に、日本語で高齢者をだますように指示されていた」などと説明。

1日10時間ほど特殊詐欺の「かけ子」をし、報酬をうけとっていたという。

またノルマが課され、電気ショックが使われる様子を目にしたと明らかにした。

高校生は今月、家族に「ミャンマーで中国マフィアに詐欺をさせられている。助けてほしい」などと連絡。

タイ側が保護し、16日に日本に帰国した。

参照元∶Yahoo!ニュース