ハマス、4人の遺体返還 当時9カ月の最年少の男児を含む

戦争をイメージした写真

パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスは20日、イスラエルから拉致した4人の人質の遺体を返還した。

遺体には、人質の中で最年少で当時生後9カ月だった男児らも含まれているとされる。

男児らの殺害はイスラム組織ハマスの残虐さや悲劇の象徴としてイスラエルで大きく報じられてきており、国内は悲しみに包まれている。

報道によると、引き渡されたのは母親のシリ・ビバスさんと、その息子アリエルちゃん、クフィルちゃんらの遺体。

ビバスさん一家は2023年10月、ガザ近郊の集落ニルオズでハマスに拉致された。

当時、アリエルちゃんは4歳、クフィルちゃんは生後9カ月だった。

父親のヤルデンさんもハマスに拘束されていたが、今月1日に解放された。

ハマスは23年11月、イスラエル軍の空爆で、ビバスさん一家の母親と息子2人が死亡したと発表。

その後、父親のヤルデンさんが、イスラエルのネタニヤフ首相を非難するビデオも公開していた。

これに対して、イスラエル側はハマスの主張を確認できていないとしており、遺体の身元の確認の他、死因についても調査する方針だ。

ネタニヤフ氏は遺体の返還に先立つ19日、ビデオ声明で「私たちは悲嘆に暮れているが、このようなことが二度と起こらないようにする決意も固めている」と述べた。

参照元∶Yahoo!ニュース