郡山駅前・受験生死亡事故1カ月、献花絶えず 飲酒運転根絶へ願い

事後現場で献花している人

1月22日に福島県郡山市駅前1丁目の交差点で大学受験のため訪れていた大阪府の予備校生女性=当時(19)=が飲酒運転の軽乗用車にはねられて死亡した事故から22日で1カ月となる中、事故現場付近では今もなお、花などを供える人たちが絶えない。

地元の交通団体の関係者からは「飲酒運転根絶に向けていま一度、考える機会にしなければならない」との声が上がる。

「警察が検問などで近くにいるということが抑止力になり、飲酒しない人も安心できるのではないか」。

郡山地区交通安全協会駅前支部の佐藤晃正支部長は、22日を強化日とする県警の取り組みに期待を寄せ「警察と協力し、積極的に活動していきたい」と話す。

一方、県内随一の繁華街である郡山駅前の現状については「最近、なかなか運転代行がつかまらないという話を聞く。飲酒後に帰る手段の確保も必要になってくる」と課題を指摘する。

全国運転代行協会県支部によると、新型コロナウイルス禍前は、県内に300社を超える運転代行業者があったが、現在は261社まで減少した。

渡辺健支部長は「コロナの影響で運転手が減ってしまい、人手が戻ってこない」と現状を語る。

その上で「事前に予約することも可能なので、飲酒後の行動を決めてから飲酒してほしい」と呼びかけている。

参照元∶Yahoo!ニュース