コメ1月卸値、前年同月69%上昇で過去最高 昨年9月からの平均も「平成の米騒動」上回る
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農林水産省が19日発表した2024年産米の今年1月の相対取引価格(卸値)は、全銘柄の平均で60キロ・グラムあたり2万5927円だった。
前年同月より69%上昇し、比較できる1990年以降で最高値となった。
前月比でも5%高い。
相対取引価格は、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷団体と卸売業者との間の取引価格。
24年産が出回り始めた昨年9月から今年1月までの平均価格は2万4055円で、「平成の米騒動」が起きた93年産の平均価格(2万3607円)を上回り、過去最高を更新した。
産地別の代表的な銘柄のうち、北海道産「ななつぼし」は88%上昇の2万9409円、秋田産「あきたこまち」は80%高い2万7671円。
新潟産「コシヒカリ(一般)」は39%高い2万3471円だった。
集荷競争が続いていることから主要銘柄が幅広く値を上げた。
農水省は主食用米の円滑な流通を目指し、政府備蓄米の放出に向けた入札を3月に始める。
卸売業者に販売されるのは3月中旬、スーパーなどの店頭には3月下旬以降に並ぶ見通しだ。
参照元∶Yahoo!ニュース