みずほ銀行、貸金庫からの盗難可能性を金融庁に報告 関係者

みずほ銀行の外観を撮影した写真

みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ銀行が、過去に貸金庫から顧客の資産を盗まれた可能性があるとして金融庁に報告していたことが18日、分かった。

行員が関与している可能性もある。

関係者が明らかにした。

関係者によると、盗まれたのは数年前。

被害にあった場所や資産の内容、金額は分かっていない。

テレビ東京は17日夜、みずほ銀の従業員が顧客の貸金庫から金品類を窃盗した可能性があると報じた。

窃盗被害は2020-24年の間に起きたと考えられるとしている。

貸金庫からの盗難は昨年、三菱UFJ銀行でも発覚しており、顧客の信用で成り立つ銀行業務の根幹を揺るがしかねない事態となっている。

地方銀行を含めた各行は管理の高度化を進めているが、貸金庫ビジネスそのものの在り方も改めて問われそうだ。

みずほ銀の広報担当者は、個別の事案についてはコメントは控えるとした。

加藤勝信金融相は18日午前の閣議後会見で、「報道は承知しているが、個々の金融機関が公表していない事案についてはコメントを差し控える」と話した。

その上で、貸金庫の在り方について「マネーロンダリング(資金洗浄)との関係も含め、金融庁としても検討を進めていく」と説明した。

全国銀行協会は三菱UFJ銀での事件発覚後、会員行に貸金庫の管理態勢の点検実施を要請した。

福留朗裕会長(三井住友銀行頭取)は今月13日の定例会見で「貴重品や重要書類を安全に保管しておきたいという一定のニーズがある。今後の貸金庫サービスの在り方については、こうしたニーズや各行のビジネス戦略も踏まえつつ、各会員行においてそれぞれが検討していくものだ」との考えを示した。

三菱UFJ銀は昨年11月、元行員が東京都内の複数の支店で貸金庫から顧客の資産を盗んだとして懲戒免職処分にしたと発表した。

半沢淳一頭取は「信頼、信用の上に成り立っている銀行ビジネスの根幹を揺るがす」として陳謝、月額報酬の減額処分を受けている。

参照元∶Yahoo!ニュース