オンラインカジノは違法!だったら、なぜネット上の広告はOKか?法的問題は

ネット広告を閲覧している人

漫才コンビ「令和ロマン」の高比良くるま氏ら吉本興業所属の複数の芸人がオンラインカジノで賭けに興じていたとして警察の捜査を受けている。

日本では違法ですが、芸人らは「グレーだと思っていた」と供述しているようだ。

現にネット上では動画配信サイトなどで著名人を広告塔としたオンラインカジノに関するCMが堂々と流されている。

こうした広告や宣伝活動に法的な問題はないのか。

昨年の摘発者数は過去最多で、特に利用客は一昨年の3倍に上っている。

ユーザーの増加に加え、警察が捜査のやり方を変えたからだ。

すなわち、これまでは国内の違法カジノ店から海外のオンラインカジノを利用したケースが摘発の中心だったので、摘発者数はわずかだった。

しかし、警察はスマホなどからアクセスしているユーザーの検挙に向け、介在する日本の決済代行業者に目をつけた。

ここを立件してユーザーの口座情報などを把握し、誰のものか特定した上で芋づる式に摘発を進めているわけだ。

警察は広告や宣伝活動にも目を光らせている。

一昨年から昨年にかけ、オンラインカジノに誘導する動画でアフィリエイト報酬を得ていたユーチューバーらを常習賭博のほう助や本人自身の常習賭博容疑で次々と逮捕している。

そこで、動画配信サイトのCMも同様に常習賭博のほう助にあたりうるとして、広告主や広告媒体を罪に問うことが考えられる。

ただ、無料版の体験アプリに関する宣伝にとどまるなど処罰を免れるための工夫がなされており、立件上の難点があるのも確かだ。

オンラインカジノの排除に向け、広告媒体への規制も検討されてしかるべきだろう。

参照元∶Yahoo!ニュース