「ドーピングは絶対していない」競歩・五輪銀の池田向希CAS提訴へ

ドーピングしている人をイメージした写真

世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」は14日、2021年の東京オリンピック陸上男子20キロ競歩銀メダリストの池田向希(26)=旭化成=に対し、ドーピング違反で4年間の資格停止処分を科すと発表した。

池田は24年11月にAIUから暫定的な資格停止処分を受け、取り消しを求めていたが覆らなかった。

所属先を通じて「絶対にドーピングをしていません。身に覚えのないことで処分を科されるのは極めて不条理」とコメントした。

2月下旬に正式な裁定内容が通知され次第、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴する見通し。

所属先によると、池田は24年6月に、23年6~8月に実施した血液検査値から、血中で体内に酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンの数値を人工的に高める「血液ドーピング」の疑いがあるとAIUから通知を受けた。

その後、ヘモグロビンの数値変化の要因は禁止物質を含んでいない処方薬の副作用によるものなどとする見解を添えた弁明書をAIUに提出した。

不服申し立てをした上で審問を受けたが、処分を科されることになった。

今回の処分で、男子20キロ競歩で7位入賞したパリ五輪の結果を含む23年6月以降の記録も取り消される。

池田選手のコメント全文は次の通り。

私は絶対にドーピングをしていませんので、今回の裁定は全く納得がいきません。

あらぬ疑いをかけられ、全くもって理解し難い状況です。

裁定が出た本日まで、今後の大会の出場を諦めずに練習に取り組んでいました。

このまま身に覚えのないことで処分を科されるのは、極めて不条理と思わずにいられません。

裁定の詳細が入り次第、適切な対応を検討いたしますので、今後ともご理解とご支援をいただければ幸いです。

参照元∶Yahoo!ニュース