サウジの24年財政赤字は308億ドル、経済改革計画で歳出拡大

サウジアラビア財務省が13日に発表した2024年の財政収支は1156億2500万リヤル(308億3000万ドル)の赤字だった。
総支出は前年比6%増、原油収入は7566億リヤルに増加した。
同国は世界最大の石油輸出国だが、経済改革戦略「ビジョン2030」実現に向け数千億ドルを投入し、石油減産と価格下落が歳入を直撃する中でも歳出を増やしている。
このため、政府は24年の赤字見通しを790億リヤルから国内総生産(GDP)の3%程度に相当する1150億リヤルに引き上げていた。1─9月の赤字は580億リヤルで、その半分以上を第3・四半期が占めた。
昨年の歳入は1兆2600億リヤルで、前年比4%増。
歳出は6%増の1兆3800億リヤルだった。
24年の非石油部門収入は5025億リヤルだった。
ビジョン2030を進めるサウジは、民間部門の拡大と非石油部門の成長を将来の開発計画の中心に据えている。
参照元∶REUTERS(ロイター)