米アマゾン、年次報告書から多様性の記述削除

米アマゾン・ドット・コムは6日公表した年次報告書で、前年まで記載していた「包括性と多様性」に関する記述を削除した。
同社は昨年12月、米国の企業における社内方針の動向に従い、多様性・公平性・包括性(DEI)に関する「時代遅れの取り組みを2024年末までに打ち切る」と従業員に伝えていた。
トランプ米大統領と政権は政府の内外におけるDEI重視政策を標的にしている。
ボンディ司法長官は5日、職員宛てのメモで、司法省は民間セクターでの多様性に関する違法な取り組みを「調査し、排除し、罰則を科す」と表明した。
アマゾンは過去2年間、年次報告書の「人材」の章に「当社は世界で最高の雇用主を目指す中、最高の人材を採用・育成するため投資と技術革新、包括性と多様性、安全性、雇用契約に重点を置く」と記していた。
だが2024年版の年次報告書ではこの文章は削除された。
同社はまた、人材の採用と育成に関する文章で「公平性を促進する」目標についての記述も取り除いた。
参照元∶REUTERS(ロイター)