高額療養費“自己負担増”子育て中のがん患者が声震わせ“白紙撤回”訴え

医療費をイメージした写真

「高額療養費制度」とは、医療費が高額になった場合に患者の負担を軽減するため、毎月の自己負担額に上限を設け、超えた分については払い戻しを受けられる制度だ。

政府は、保険料を支払う現役世代の負担を軽くするため、自己負担額を段階的に引き上げるとしている。

こうした引き上げ方針に対し、不安の声をあげているのが、水戸部ゆうこさんだ。

2018年にステージ4の肺腺がんに罹患し、現在も抗がん剤治療を続けている。

水戸部さんは6日、立憲民主党の会議に出席し、方針の「白紙撤回」を訴えた。

水戸部さんは「自己負担額の引き上げは子育てをする親にとってとても過酷で、生きるのを諦めろ。子どもの明るい未来はないと言われているようで絶望している」「(治療費が増えるので)子どもたちを生かそうと、死ぬ覚悟で治療をやめていく仲間がいる。こんな世の中でいいのか」と時折、声を震わせながら力強く訴えた。

この問題は4日、衆議院予算委員会でも取り上げられ、立憲の中島衆院議員は、石破首相に対し政府方針を見直すよう求めている。

石破首相は「いろんな選択肢があると思う。高額療養費がものすごい伸びを示している。制度としての持続可能性をどうやって維持をするか。高額療養費制度を必要とする方々がおられることと、制度の持続可能性と両方とも満たすということの『解』を、時間的な制約の中で見いだしたい」と述べ、修正する可能性を示唆していた。

参照元∶Yahoo!ニュース