24年前の主婦殺害事件、被告の男は無罪主張「記憶にないから分かりません」 広島県福山市明王台で2001年2月発生
2001年2月、福山市明王台5丁目の民家で主婦=当時(35)=が刺殺された事件で、殺人と住居侵入の罪に問われた無職の男(70)=同市=の裁判員裁判の初公判が30日、広島地裁であり、被告は「記憶にないから分かりません」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。
発生から間もなく24年となるのを前に、法廷での審理が始まった。
検察側はDNA鑑定の結果や状況証拠などで有罪を立証する方針だが、弁護側は鑑定結果などを争う構え。
目撃証言などが乏しい中、被告人質問などを含む計5回の公判で、当時の状況などの真相にどこまで迫れるか注目される。
広島県警が被告を殺人容疑で逮捕したのは21年10月。
捜査関係者によると、現場に残された犯人のものとみられる血痕から検出されたDNA型と、被告の型が一致したという。
検察側は状況証拠も積み上げて殺人などの罪を立証するとみられる。
これに対し弁護側は、鑑定結果の一部は完全には一致していないとし、「(血痕から検出されたDNA型は)被告のものではない可能性がある」などと訴える方針だ。
起訴状などによると、被告は01年2月6日午前11時半ごろから午後1時ごろまでの間、主婦方に玄関から侵入。
果物ナイフで腹を刺すなどして主婦を殺害した疑い。
公判は、31日にDNA鑑定の専門家の証人尋問、2月5日に被告人質問があり、翌6日に結審。
判決は同12日に言い渡される。
参照元∶Yahoo!ニュース