カット野菜も値上げ 野菜高騰で「ミニ野菜」に注目

野菜の価格高騰をイメージした画像

野菜価格の高騰が止まらない。

農林水産省の調査で、キャベツだと1キロあたり534円と、平年と比べて3.26倍にもなっている。

さらに、白菜も2倍を超え、大根も1.7倍ほどと、調査した全ての野菜が平年より値上がりしている。

このような野菜の高騰から比較的価格が安定していたカット野菜も、実質値上げに踏み切る動きが出始めている。

こうした中、生産者と消費者にメリットがあるという「ミニ野菜」が注目されているが、どのような取り組みなのだろうか。

東京・練馬区にあるスーパー「アキダイ」。

取材した日はレタスは1玉321円、キャベツは1玉378円で販売されていた。

アキダイの秋葉弘道社長によれば「キャベツのこの値上がりは歴史的に見て本当にあり得ないような値段」だという。

キャベツの価格高騰は、去年夏の猛暑などによる生育の遅れや品質不良で出荷量が減ったことが原因だ。

こうした中、この店で人気を集めているのがカット野菜の千切りキャベツ。

「いろいろな野菜が高くなったので、売れ行きが半端なくよい」(秋葉社長)

アキダイでは千切りキャベツを1袋138円で販売。

野菜が高騰する一方、カット野菜は価格が安定しているため、割安感があり、想定の倍以上売れているという。

ただ物価の優等生と呼ばれるカット野菜にも値上げの動きが。

カット野菜の製造販売を行う「サラダクラブ」では先週、5品目の内容量を15%から25%ほど減らす実質値上げに踏み切った。

サラダクラブでは通常、契約農家のキャベツだけで製造しているが、現在は割高でもキャベツを調達しなくてはならないという。

サラダクラブではキャベツの逼迫が3月ごろには解消されると想定し、今回の実質値上げを3月上旬までとしていますが、金子社長は「端境期が4月から5月ぐらいにある。その時にまた市場が厳しくなる」と話す。

参照元∶Yahoo!ニュース