懸念的中 中国籍観光客が列車にはねられ死亡 なぜ線路で撮影?現場でわかったその理由
きょう(2025年1月23日)午前、JR函館線・朝里駅構内で中国籍の観光客の女性が列車にはねられ、意識不明の重体で搬送されたが、その後、死亡した。
女性は線路上で写真を撮影していたという。
現場周辺では観光客のマナー違反などが問題となっていて、早急な対策が求められている。
踏切近くで停車している列車。
警察官などが列車の前方部分を入念に調べている。
23日午前11時半ごろ、JR函館線朝里駅構内で、中国籍の60代女性が新千歳空港行きの快速エアポートにはねられる事故があった。
女性は意識不明の重体で病院に搬送されたがその後、死亡した。
事故があったのは踏切からおよそ50メートル離れている線路上で、通常ならば立ち入りできない場所だった。
なぜ女性はこの場所にいたのだろうか?
警察によると、女性は観光で北海道を訪れていて、海の写真を撮るために夫と線路内に立ち入ったという。
この事故の影響で、JR函館線の一部区間はおよそ1時間半にわたり運転を見合わせた。
この影響で快速エアポート13本を含む25本の列車が運休した。
運転が再開したあとにも踏切内で立ち止まり、写真を撮る人たちがいた。
敷地内に無断で入ってくる人もいて、ルールやマナーを守らない観光客の行動に近隣住民も頭を悩ませている。
(近隣住民)「線路の脇を歩く人も多いし、踏切が鳴っていても真ん中で写真を撮ったり、電車!って言っても全然(動かない)」
海外からの観光客は、なぜこの場所を訪れているのだろうか?
(シンガポールから来た人)「写真を撮るのによい場所だと聞いた」
(シンガポールから来た人)「ビューティフル!空も雪もすべてがいい」
(中国から来た人)「小樽が舞台の映画を知っていて、写真を撮るために来た。きれい!写真を撮りたい」
SNSを見せてもらうと、空や海などの風景をうつした朝里の写真がたくさんアップされていた。
朝里は道内の「隠れ人気スポット」としてSNSで話題になっているという。
小樽市内では船見坂などでも観光客のマナーに悩まされている。
車道に出て写真を撮る人が続出していたり、私有地への立ち入りや交通マナー違反など、観光客が地元住民の生活に悪影響を与える「オーバーツーリズム」問題が浮き彫りとなっている。
さらに、1月末からは中華圏の旧正月・春節が始まることから、道内の観光客はいっそう増えるとみられる。
「地元住人の生活」と「観光」の両立のため、早急な対策が求められる。
参照元:Yahoo!ニュース